テリアのトリミング

本来、テリアのトリミングはストリッピングと言われる方法で行われる。
「ストリッピング」とはその名の通り毛を抜き、裸にしてしまうのだ。
こうする事によって、テリア独特の固く光沢のあるツヤツヤとした
毛が生えて来る。
皮膚の弱いテリアや高齢になってくると、負担のかかるストリッピングを
引退し、シュナウザーやプードルのようにバリカントリムに転向する。
もちろん、毛質も細く、柔らかく、色も薄く変化してゆく。
これは、これで優しい印象に仕上がるのでファンも多い。
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F by design f + C にてバリカントリムしてもらうフーリー2007年秋
何を隠そう、ウェルシュテリアのフーリーもバリカントリム経験者だ。
というのも、フーリーは皮膚が弱いと勘違いしていたからだ。
立派で綺麗なコートにするためにストリッピングしているのに
そのせいで皮膚が荒れるってどうよ?!と齟齬が生じた訳だ。
しかし、生後〜4年間のストリッピング、その後4年間のバリカントリムを
経験し、出した結論は「皮膚が弱かったんじゃなく、
重度の外耳炎だったんじゃん!」という事だ。
皮膚と外耳炎の関係が無かった事が分かれば、これはもうヤルしかない。
引き出しの奥底にしまい込んだストリッピングナイフを掘り起こし
一気に抜いて行く。
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愛用のナイフ3本。紫が頭と喉用。緑が首と体用。
茶色は全身の柔らかい下毛抜き用。
と、これが去年の12月の話。
以来、ストリッピングし続けているのだが、これがまた厄介なトリミングで
ちゃんと2〜3週間おきにメンテナンスしないとハゲるのである。
ちょっと油断するとすぐ4〜5週間が経ってしまう。
先日、やっとの事で重い腰を上げストリッピングした。
放置する事5週間。限界である。
ハゲる事を覚悟の上でで大量のモジャモジャしている剛毛を
サクサクっと抜いてゆく。
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毛は正直である。しっかりとハゲた/(-_-)\
これだけの毛を抜いたのだからハゲるのは当然なのだが
なんともみすぼらしい。仮にも女子である。ハゲはいかがなものかと。
そこで登場するのがマジックツール第二弾(笑)Tシャツである。
今回はお揃いのカラーで決めてみた。
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さすがマジックウエア!
着た瞬間からハゲが消えた!
と、いうか正確にはハゲが隠れた・・・
しかもこのクラウンカラーは通常のFカラーよりほんの少しだが太く
作られているのでハゲた首までも覆ってくれるのだ。
このマジックウエアさえあれば、もうハゲなんて怖くない!と
性懲りも無く次ぎのトリムも手を抜く気満々のダメ飼い主であった。
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疲れ果てたフーリー。お気に入りのカエルを枕にカエル顔で爆睡中。
by design f designer urara